最近になってデジタル写真が主流になってきましたが、銀塩写真もまだまだ捨てたものじゃありません。とくにリバーサルフィルムで撮った写真は、ポジを直接透過光で見ることから、紙焼きプリントと違って非常にクリアで、あたかも写真を撮ったその瞬間、その場所にいるような気持ちにさせてくれます。

　しかし、このポジを鑑賞するルーペが良くなければ、いくらポジが綺麗に撮れていたとしてもそれは鑑賞に堪えないものになることにもつながります。

　ところで、ルーペは同じメーカーからいろいろな倍率や、また、同じ倍率でもいろいろな価格の製品が販売されていますが、残念ながら、これらのルーペの評価については、写真のレンズのように雑誌の比較記事に出ることはめったにありません。以前、アサヒカメラの２００２年６月号にフォトルーペ特集が組まれたことがありました。この時は解像力や歪曲収差などを基準にしてルーペが評価されていたので、私がルーペをのぞいてみて「これはいい」と思っていたルーペの評価がそれほどでもなかったことがありました。そのため、「うーん、そうかなぁ？ここで（特集で）お奨めのルーペってそんなにいいのかなぁ？」とちょっぴり疑問に思ったりもしたわけです。でも、そう思っても、カメラ屋さんの店頭ではなかなかルーペをゆっくりと比較することってできないんですよね。

　ならば、自分の手元でじっくり比較してみようと、我が家の財務省の目を盗んでは（軍資金は自分のお小遣いですよ(^^;）いろいろと集めてしまったのです。

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